
ネット上の『やめとけ』という意見の多くは、実際の利用者というよりも噂や推測に基づくものが散見されます。
世間一般の声ではなくて、実際に利用している人の声が聞きたいですよね。
本記事では、カーリースをやめとけと言われる主な理由と真相を、利用者の目線で紹介します。
家計に敏感な30〜50代のファミリー層の方にもきっと役立つ内容です。
- リースは「やめとけ」とは本当なのか?利用者目線で調べてみた
- 7つの理由と真相から学ぶ
- これらの、デメリットを解決する、おすすめのカーリースを紹介
やめとけと言われる7つの理由
カーリースの欠点やリスクを知っておくことで、契約の際の失敗を防ぐことができます。
実際にやめとけと言われる代表的な理由を7つ挙げます。
- 契約期間が終われば車の返却が必要
- リース契約を中途で解約できない
- リース車の走行距離に制限がある
- 残価精算で出費が発生するリスクがある
- 維持費の誤算で、想定外の出費に悩む
- 車を自分好みにカスタマイズできない不満
- 総支払額が購入より高くなりがち
これらの理由を見た印象では、カーリースは導入時よりも契約中または契約満了時にリスクがあると言えます。
次の章ではこれらの理由を、1つずつ詳しく説明していきます。
カーリースの専門用語が難しいと感じたら、先に基礎知識を紹介した記事を読んでみてください。
①:契約期間が終われば車の返却が必要
カーリースは車を購入するのではなく、一定期間だけ「車を借りる」サービスです。
そのため契約が満了したら原則として車をリース会社へ返却します。
「毎月お金を払っても最後に自分の車にならない」
「数年ごとに車を乗り換えるはもったいない」
そんな理由から、「結局お金のムダじゃないの?」と感じる人もいます。

たとえば、家を買った人が賃貸の人に、「家賃は自分の家にならないからもったいないよ」 と言うのと似ています。
自分の車にならない=お金のムダなの?
「車を持つコスト」と「車を使えるメリット」のバランスは人によって違います。
✔ 車検や税金をまとめて月額料金にしたい
✔ 数年ごとに最新モデルへ乗り換えたい
このような人にとっては、返却前提でもメリットが大きいですよね。
もちろん「最後に車が残らないのはイヤだ」という声も少なくありません。
そこで 利用者目線の“解決策” も覚えておきましょう。
解決策
最近ではどのリース会社も、ユーザーの要望に応えるプランを用意しています。
✅満了後にそのまま車がもらえるプラン
✅満了時に買い取りオプションを付けられるプラン
補足説明:いずれも月額や残価精算が変わる場合があります。詳細は各社プランをご確認ください。
まとめると、あなたの使い方に合わせて選ぶ のが、カーリースを賢く活かすコツです。
②:リース契約を中途で解約できない
カーリースはあらかじめ決めた契約年数で利用することが大前提です。
(例:3・5・7 年などが一般的)
契約途中で「やっぱり返します」はできないと聞くと何か縛りがきついなと感じますよね。
「急な転勤で車が不要になったらどうしよう」
「子どもが増えてもっと大きい車が欲しくなってもすぐに乗り換えできない」
こうした不安から “途中解約できない=リスクが高い” と感じる人も少なくありません。

たとえば、スマホを36 回払いで買って途中解約すると、残りの端末代を一括で払いますよね?
カーリースも同じで、契約期間中に解約すると残り期間分のリース料を清算するケースがほとんどです。
途中で解約できないって本当に「リスクが高い」?
実際に、リスクとして認識しておくことは重要ですが、途中解約する人は少ないです。
それだけ契約の時に、利用者はしっかりと今後のプランを立てているということです。
✔ あなたの5年後をざっくりイメージしてみる
✔ 月額定額で家計管理をラクにしたい
このようなイメージをしてみると、リース契約がフィットするかどうか見えてきます。
解決策
✅カーリースは契約の際に年数を選ぶことで、柔軟性を確保できます。
まとめると、あなたのライフスタイルにフィットする契約年数を選べば、「途中で解約できない」デメリットはグッと小さくできます。
③:リース車の走行距離に制限がある
カーリースでは 「年間○kmまで」 などと走行距離を決めて契約します。
もし上限をオーバーすると、超過金が発生すると聞くと不安になりますよね。
「走行距離を気にしながら車を使うのはムリかも」
「好きな時に好きなだけ乗りたい」
遠出や長距離通勤が多い方にとって、距離制限はストレスやデメリットになるでしょう。

たとえば、スマホの通信量は契約ギガ数の上限を超えると「低速モード」や「追加料金」になりますよね?
それと似たようなもので、リース車も契約終了時に距離がオーバーしていれば、その超過分だけ追加精算が発生します。
走行距離制限って本当に「厳しい制限」なの?
あなたの家庭では月間・年間でどのくらいの距離を走るか想定してみましょう。
✔ 今乗っている車があれば走行距離をざっくり調べてみる
✔ 何に使うのかを想定する
それよりも少し多めに設定しておくとほとんどの場合、走行距離制限内に収まります。
解決策
✅ 距離制限の大きいプランまたは無制限プラン を選ぶ
– 年間20,000 kmや「距離制限なし」を用意する会社もあります。
✅ 契約年数を短くして乗り換えサイクルを早める
– 3年リース乗り換えで、距離制限を再度設定することでペナルティを最小化できます。
補足説明:プラン変更や追加枠には別途手数料がかかる場合があります。詳細は各社条件を確認してください。
まとめると、自分の年間走行距離をざっくり把握してプランを選ぶ だけで距離制限は大きなデメリットではなくなります。
④:残価精算で出費が発生するリスクがある
カーリースでは契約時に 「満了時の車の想定価値=残価」 を決めておきます。
次のような場合、実際の査定額が残価を下回り、差額を請求 されることがあります。
「車にキズや凹みが多かった」
「中古車相場が大きく下がった」
せっかく月額料金支払いで家計が安定していたのに、「契約の最後に大きな請求は嫌だな」と思いますよね。

たとえば、賃貸物件から引越しする際、敷金で足りずに追加の修理費を請求されたという事例があります。リース契約もそれと似たようなもので、普通に使っていれば追加請求はゼロ〜少額で済みます。
残価清算って本当に「大きなリスク」なの?
クローズドエンド方式では残価設定が公表されないので分かりませんが、やや残価を低めに設定されているケースがほとんどです。
(多少の傷を想定して、リース会社が残価を低めに見積もっている)
解決策
✅ 残価保証付きプランを選ぶ
– 満了時の追加請求ゼロを約束してもらえるプランを設定する。
– 月額はやや高いが安心料と割り切れる。
✅ 定期メンテナンスで車をケアしておく
– メンテナンスプランに加入することで、車に関する大きなトラブルを回避できます。
補足説明:契約の見積り時に 「何が含まれて、何が実費になるのか」 を必ず一覧でもらいましょう。
まとめると、日頃のメンテナンスをしっかりしておけば残価清算は怖い請求ではなく、ほとんど請求ゼロ〜少額で収まります。
⑤:維持費の誤算で、想定外の出費に悩む
カーリースの魅力は 「車検・税金コミの定額払い」です。
「月額料金に全部込みだと思っていたのに別途請求が来た」 という声もゼロではありません。
せっかく月額料金一定のリース契約なのに、想定以上に費用が発生するのはストレスですよね。

たとえば、定額動画サブスクでの“レンタル作品”
見放題に入っているのに、新作映画は1本数百円で個別課金はストレスです。
想定外の出費とはどういうこと?
契約の際に、どこまで月額に含めるかを把握しきれていないこと が原因です。
解決策
✅ 見積もり時に「含まれる項目リスト」を必ず入手
– 後から聞いていない!を防止できます。
✅ メンテナンスプランに加入
– 月額数千円で消耗品なども含めてサポートしてもらえるプランもあります。
補足説明:プラン内容を見える化して不足分をオプションで補うようにする。それだけで、想定外の出費はほぼゼロ にできます。
まとめると、維持費の誤算は “知らなかった” を潰せば解決します。
⑥:車を自分好みにカスタマイズできない不満
カーリースは、契約期間中の所有者がリース会社になるため、勝手な改造やパーツ交換などのカスタマイズが基本的に認められていません。
「エアロパーツを取り付けたい」
「純正ナビから別のナビに付け替えたい」
こういったことは基本不可です。
それでも自分の愛車として、快適に乗れるように少しくらい手を加えたいですよね。

たとえば、賃貸物件の壁紙を変えたり、勝手に棚を作ったりしてはいけないのと同じです。また退去時(契約終了時)には現場復帰というのも似ています。
どの程度までカスタマイズまでならOKなの?
一般的に「現状回復が容易なもの」であれば許される可能性が高いです。
✔ ホイールなどは元に戻せる範囲であればOK
✔ シートカバーやフロアマットなどの交換はOK
上記のようなカスタマイズはOKとなる可能性がありますが、契約時にリース会社に確認をしておくほうが安心です。
解決策
✅ 契約時に、購入(買い取り)オプション付きのリースプランを選ぶ
– リース契約満了時に買い取りまたは、車をもらえるプランがある。
– 長期契約の場合によくオプションとして用意されている。
✅ 契約時にカスタマイズはOK
– リース会社にもよりますが、はじめから豊富なカスタムを選べる。
– 基本的にはメーカー純正オプションに限る
補足説明:車の色や内装も選ぶことができ、新車をディーラーで選ぶときのカスタムと同様なイメージです。
まとめると、「最初から好みの仕様」にしておけば大きな問題にはなりません。
⑦:総支払額が購入より高くなりがち
最後はカーリースと検索すると必ず出てくる支払額に関する疑問です。
「月額はラクだけど、トータルで見ると買うより損じゃない?」
「支払額が購入より高い」
内容をよく知らずに、総額だけ見て高い!という人がいます。
実際に、その内訳がどのようなものか知っていますか?

たとえば、家具家電付き賃貸を選ぶと家賃は相場より高めです。一方で買う手間ゼロ+すぐ住めるなどメリットがあります。カーリースも同じ構造です。
カーリースはどのくらい割高なの?
実は「総額以上のメリット」を感じる層も少なくありません。
✔ 維持費の変動が嫌なファミリー世帯には月額料金が魅力的
✔ 3年や5年で乗り換えたい人には、トータルの手間が減る
割高かどうかは、「トータル費用」と「省ける手間と安心感」 で比較すると判断しやすいです。
解決策
✅ オープンエンド方式なら残価設定も明確で納得を得やすい
– リース契約にはオープンエンド方式とクローズドエンド方式があります。
– 詳しく説明すると長くなるので残価補償オプションの記事のなかで説明しています。
まとめると、「リースの特徴をメリット」と捉えることができる人」はカーリースが向いています。
まとめ
カーリースには初期費用ゼロや手続きが楽といったメリットもありますが、その反面、本記事で解説してきたようなデメリットや制約も存在します。
それが「カーリースはやめとけ」と言われる理由ですが、裏を返せば注意点を理解して対策すればカーリースを上手に活用できるとも言えます。
購入とリースのどちらが向いているかは人それぞれですので、ぜひ本記事の内容を参考にご自身のライフスタイルや家計状況に合ったベストな選択をしてください。
カーリースへの不安が少しでも解消され、快適なマイカー生活を送る助けになれば幸いです。
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